帯広の家
帯広の家 House in Obihiro
設計趣旨
敷地は帯広市の市街地南端の住宅街に所在し、西側接道で道路向いには清涼で自然河岸を有する「機関庫の川」が流れ、その河岸には15mを超える大木が生茂る。さらにその向こうには日高山脈が控え、空気の澄み渡った冬には大木の樹氷の先にこれを望むこともできる。敷地のこれらの特徴を顕在化させ、暮らしの中で日常的に感じられる住まいを目指した。平面計画は、南に開いたコの字型の中庭形式とし、西接道に面して車庫、その向い東にリビングダイニングを配し、中庭の採光を考慮し北に2層部を寄せた。道路からの視線を遮りつつ、車庫の高さを抑え、リビングダイニングから中庭、大木、日高山脈を一望する。在来種を中心に構成された中庭の地元産樹木と自然河岸の大木が呼応し、中庭の空間に奥行きと広がりを創り、山脈、大木、庭木、草花、室内と繋がる、スケールのグラデーションが、人の暮らしと自然の繋がりを顕著化させる。外観は、敷地が置かれる環境とここでの暮らしの関係性を、自ずと醸す佇まいとなった。
設計趣旨
敷地は帯広市の市街地南端の住宅街に所在し、西側接道で道路向いには清涼で自然河岸を有する「機関庫の川」が流れ、その河岸には15mを超える大木が生茂る。さらにその向こうには日高山脈が控え、空気の澄み渡った冬には大木の樹氷の先にこれを望むこともできる。敷地のこれらの特徴を顕在化させ、暮らしの中で日常的に感じられる住まいを目指した。平面計画は、南に開いたコの字型の中庭形式とし、西接道に面して車庫、その向い東にリビングダイニングを配し、中庭の採光を考慮し北に2層部を寄せた。道路からの視線を遮りつつ、車庫の高さを抑え、リビングダイニングから中庭、大木、日高山脈を一望する。在来種を中心に構成された中庭の地元産樹木と自然河岸の大木が呼応し、中庭の空間に奥行きと広がりを創り、山脈、大木、庭木、草花、室内と繋がる、スケールのグラデーションが、人の暮らしと自然の繋がりを顕著化させる。外観は、敷地が置かれる環境とここでの暮らしの関係性を、自ずと醸す佇まいとなった。